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アレルギーの病気について

2020年に鼻アレルギー診療ガイドラインが改訂されました

20年前と比べると20%も増え、2人に1人がアレルギー性鼻炎と報告されています。 

また、通年性アレルギー性鼻炎は4人に1人となっています。

スギ花粉症も年々増加しており、特に10代の方は2人に1人がスギ花粉症と報告されています。

 

アレルギー性鼻炎と診断されたら

1st 重症度分類を確認

2nd 重症度分類に応じて治療方法の選択

2020 鼻アレルギー診療ガイドラインより

アレルギー

私たちの体には、外部からウイルスなどの異物が入ってきた際に、抗体を作って異物と戦う「免疫」という機能があります。
アレルギーはこの免疫反応が、特定の物質に対して過剰に起こる反応のことをいいます。

アレルギーが起こる原因は解明されていませんが、生活環境の変化や特定の物質に異常に置くさらされているため、また、遺伝などともいわれています。

アレルギーの原因となる物質を「アレルゲン」と呼び、下記のものが有名です

アレルゲン"

  • スギやひのきなどの花粉
  • 食物や薬物
  • ダニ
  • ハウスダスト

上記のアレルゲンに、免疫が異常反応をおこし、かゆみや痛み、時には呼吸困難などの発作を引き起こします。

また、アレルギーがもとで起こる代表的な疾患には、代表的な疾患としては アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、アレルギー性結膜炎、 アレルギー性胃腸炎、気管支喘息、小児喘息、食物アレルギー、薬物アレルギー、蕁麻疹があげられます。また関節リウマチといった膠原病や円形脱毛症も自己免疫疾患による一種のアレルギー症状になります。

検査

治療の前に、アレルゲンの特定をするための検査(血液検査)をおこないます。

1つだけでなく、複数のアレルゲンに対して反応がある方も多いため、複数の反応を一度に検査します。

 

治療

治療については、何に対するアレルギーかによって様々ですが、最も基本となる治療は原因抗原の回避と除去です。花粉症等の場合など、薬物による対処療法や、一部免疫改善の療法もあります。

まずは、検査をして、また、生活環境などもお伺いしたうえで、適切な対応をいたします。ご心配な方も遠慮なく当院にご相談ください。

勉強、車の運転など、眠くなると困る方などは、抗ヒスタミン薬の脳内ヒスタミンH1受容体占拠率を参考に眠たくなりにくい薬剤を中心に提案させていただきます。

抗ヒスタミン薬の中枢性抑制作用に関して、脳内ヒスタミンH1受容体占拠率の程度により、50%以上を鎮静性、20~50%を軽度鎮静性、20%以下を非鎮静と3郡にわけられています。

第二世代の抗ヒスタミン薬はおおむね30%以下であることが確認されています。

鎮痛性、非鎮痛性ともに治療効果に差がないことから、非鎮痛性抗ヒスタミン薬を選択することが推奨されています。

また、花粉症の肌荒れでお困りの方に対しても、塗り薬等で適宜対応いたします。

痒みがうまくコントロールできないなども、患者さん個々にオーダーメイドで処方箋を作成いたします。

院長からの一言メッセージ

舌下免疫療法で体質改善を 

当院では、舌下免疫療法を施行しております。

アレルギー性鼻炎に対して、唯一の根治療法として、舌下免疫療法があります。

小児では5才以上からとなります。

免疫療法はアレルギーの原因物質アレルゲンを少ない量から徐々に増やし、アレルゲンに反応する体質を改善自体を変えていくため、根本的な体質改善が期待できアレルギー性鼻炎に対する唯一の根治治療となっています。

 

「鼻アレルギー診療ガイドライン」では、症状の頻度や重さに応じて、重症度が軽症、中等症、重症、最重症の4段階に分類されています。

程度および重症度

一日の鼻かみ、くしゃみの回数平均

21回以上

11~20回

6~10回

1~5回

なし

1日中完全につまっている

最重症

最重症 最重症 最重症 最重症

鼻閉が非常に強く口呼吸が1日のうちかなりの時間ある

最重症

重症

重症 重症 重症

鼻閉が強く口呼吸が1日のうち時々ある

最重症 重症

中等症

中等症 中等症

口呼吸は全くないが鼻閉あり

最重症 重症 中等症

軽症

軽症

鼻閉なし

最重症 重症 中等症 軽症

無症状

舌下免疫療法は軽症から最重症まで、全ての重症度において治療の対象となります。

アレルギー性鼻炎に対しては現在はスギ花粉症、ダニアレルギーに保険治療となっています。 

ex小学生時から治療を行い、将来的に体質を変え、受験生時に花粉症症状で苦しまずに受験勉強ができる

毎年受験シーズンが花粉症飛散時期と被るため花粉症の方は勉強に集中できないと言われています

point

☑5才以上から

☑自宅で、毎日服用

☑通院頻度は月1回前後

☑保険治療

舌下免疫療法は以前の注射での免疫療法に比べ、副作用も少なく、痛みがない事が特徴です。

保険治療で費用を抑えることが可能です。

アレルギーに対する免疫療法の第一人者である日本医科大学耳鼻咽喉科大久保公裕教授に指導していただき、舌下免疫療法で多くの方の治療を行ってきました。

これを機会に一度検討してみてください。

 

日本医科大学耳鼻咽喉科大久保公裕教授監修 https://www.torii-alg.jp/

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