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睡眠時無呼吸症候群

☑睡眠時呼吸症候群(SAS)は寝ている間に何回も呼吸が止まる病気です

厚生労働省の調査によると日本人の5人に1人は何らかの睡眠障害を自覚しており、半数以上の人が睡眠の質に満足していないともいわれています。

SASと居眠り運転事故と関連性が報告されています。

SAS治療前後では、交通事故の発生率は約1/6となったとも言われています。

図のように生活習慣病の発症リスクも高くなることがわかっています。

 

睡眠時呼吸症候群(SAS)は2つに分類されます。

☑閉塞型 空気の通り道であ る上気道が塞がってしまうことで発症します。

☑中枢型 脳から呼吸の指令が発せられなくなることで発症します。

*中枢型の発症はまれで、大半が閉塞型となります。

SASの診断基準

☑無呼吸低呼吸指数(AHI)1時間あたりの平均の無呼吸と低呼吸の回数を合計したもの

☑無呼吸 睡眠中10秒以上、呼吸が止まること

☑低呼吸 無呼吸にはなっていないけれども、止まりそうな弱い呼吸

AHIが5回以上であれば、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。AHIでもって重症度が決定します。

*小児では診断基準が別となっています。

 

睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠時無呼吸症候群の原因のほとんどは、上気道が塞がり空気の通り道がなくなることで起きます。

肥満体型であり、顎や首に脂肪がある

扁桃炎などにより扁桃やアデノイドが肥大化

アルコールにより、首回りの筋肉の緊張がなくなる

アレルギーで鼻が詰まる

顎が小さい、または舌が大きい 日本人に多いとされている

鼻中隔彎曲症などで鼻が曲がっている

 

睡眠時無呼吸症候群の症状

睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に現れるため本人は気づきにくいことが特徴です。しかし、夜間に覚醒したりと体に負担がかかるので起床時や昼間に症状が現れます。

☑頭痛

☑身体がだるい、倦怠感

☑熟睡した感じない

☑口が乾いている

☑すっきりしない

☑眠気がある

☑頭がぼーっとする

☑居眠りをする

☑すぐに息切れする

☑集中力、記憶力の低下

☑いびきをかく

☑夜中に目が覚める

☑呼吸が止まる

☑寝汗をかく

☑呼吸が乱れる

☑息苦しい感じがする

睡眠時無呼吸症候群が引き起こす病気

睡眠時無呼吸症候群によって、呼吸が止まっている状態になると、脳、心臓、血管にも負担をかけることが分かっています。生活習慣病や場合によっては突然死との関連性があると言われております。

 

☑心疾患 不整脈、急性心筋梗塞

☑高血圧

☑脳卒中 

☑糖尿病 

 

睡眠時無呼吸症候群の検査

睡眠時は、自分の状態を評価することがなかなか難しいことが現実です。

十分な問診をさせていただき、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、簡易睡眠ポリグラフィ検査キットを貸し出し、自宅で検査を行っていただきます。

寝る際に装着するだけで検査をすることができ、簡単に検査をすることが可能です。

睡眠時無呼吸症候群の治療

検査結果から睡眠時無呼吸症候群と診断される場合は、相談しながら治療計画を決めていきます。

まずは、生活習慣の改善を検討していきます。肥満が原因となっている場合には、減量をしていくようにします。

鼻炎や副鼻腔炎などが原因と考えられる場合には、治療を進めていきます。

一般的に行われているのは、CPAP(シーパップ)療法と呼ばれる治療です。

就寝時に専用のマスクを装着し、気道に空気の圧力(陽圧)を持続的にかけることによって、気道を確保する方法です。

これにより空気の通り道ができ、呼吸を楽にし、睡眠の質を改善します。ただし、これは一時的に症状を軽減する対症療法のため生活習慣や鼻の病気などの原因を治療することが大切です。

 

これまでも、大学病院でいびき無呼吸外来を担当し、多くの症例の方をみてきました。

いびきや疲労感、倦怠感を感じている方は、まずはご相談ください。

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